参院本会議で14日午後6時20分から民進党・新緑風会が提出した金田勝年法務大臣問責決議案、山本順三参院議院運営委員長解任決議案が審議された。金田法相の問責決議案について真山勇一議員が趣旨説明、福山哲郎議員が賛成討論を行い、山本議運委員長の解任決議案について吉川沙織議員が趣旨説明、白真勲議員が賛成討論を行ったが、両案ともに賛成少数で否決された。

真山勇一議員趣旨説明

 真山議員は、金田法務大臣への問責決議案提出の理由について「『共謀罪』法案をめぐる国会の質疑に、今なお明確な説明をしていないから――これに尽きる」と明言。法案審議で露呈した大臣の答弁について「基本的に林刑事局長に丸投げ。たまに大臣が手を挙げて答弁するかと思うと、聞かれたことには答えず、関係ない内容を繰り返す。またある時は、後ろに座る官僚の方を振り返り、耳打ちされた言葉を、そのままオウム返しで繰り返すだけ」と批判し、「『良識の府』である参議院は断固、金田大臣を問責すべきなのは当然ではないか」などと説明した。

福山哲郎議員賛成討論 

福山哲郎議員

福山哲郎議員

 福山議員は、問責決議案に賛成する理由として、「共謀罪」法案が明治以来の刑法体系を揺るがし、国民の内心の自由を侵しかねない深刻な問題を内包する法案であるにもかかわらず、その国会審議で金田大臣は答弁を避けたり、珍答弁を繰り返したりし、答弁能力のなさを露呈したと強く批判。立法事実として大臣が主張するTOC条約の批准が、当の国連からプライバシーの侵害があるから、拙速に成立させないようにと言われている問題も指摘し、「大臣の不安定な答弁が混乱の原因だ」と指弾。問責決議案への賛同と「共謀罪」法案の廃案を訴え賛成討論を終えた。

吉川沙織議員趣旨説明

吉川沙織議員

吉川沙織議員

 吉川議員は、山本議院運営委員長への解任決議案を提出した理由として、共謀罪法案をめぐって委員会採決を省略できる「中間報告」の手続きを強行した問題を取り上げた。「今、中間報告を求める狙いは、報告後採決を強行すること。従来から委員会中心主義をとってきた本院として、中間報告を行うことは、委員会の審議権を侵害することであり、絶対に容認することはできない。今後の議院運営にも大きな禍根を残すのではないか」と強い疑念を示し、「総理や与党多数派の意向をそんたくし、国会の機能停止に手を貸す山本委員長の解任は当然だ」と力を込めた。

白眞勲議員賛成討論

白眞勲議員

白眞勲議員

 白議員は、解任決議案に賛成する理由として、「『共謀罪』法案の委員会審議が全く不十分であるにもかかわらず、中間報告制度を利用して本会議の運営を強行することは国会法の趣旨をないがしろにするものであり、公正・円満な運営をすべき議院運営委員長として決して取るべき対応ではない。議院運営委員長としての公正公平であるべき職分、権限を忘失したものである」と痛烈に批判し、本決議案への賛同を求め討論を終えた。