党加計学園疑惑調査チーム(共同座長=桜井充参院議員、今井雅人衆院議員)は26日午後、国会内で会合を開いた。

 今井座長は冒頭、「(昨日、一昨日の閉会中審査では)安倍総理の答弁が以前と違っていたり、あるいは記憶にない、記録にないの連続で、ますます疑惑は深まったとしか言いようのない質疑だった。国会でもさらに閉会中審査を求めていくが、この会合でも不明な点について追及を引き続きやっていく」と述べた。

 桜井座長は、「加計学園がオープンキャンパスで、2018年4月に開学すると言い切ったことは大問題だ」と指摘。さらに、オープンキャンパスで配られた資料を取り上げ、「『合格後に受験勉強を続け、ワンランク上の大学などを目指すことも可能』とある。さらに、『獣医学系志望者は漸減傾向にある』とも書いてある。志望者が減っているところになぜ新しい大学を作らなくてはならないのか。学校が儲かるためにこういうことをやっている。そもそも仮面浪人してくださいという大学があるのか」と問題視し、このような大学を認可するのかと文部科学省、内閣府の担当者に予算委員会の審査で迫ったが明確な答弁は得られなかったことに言及した。

 京都産業大学が記者会見で「昨年10月17日に内閣府のヒアリングを受けて以降、内閣府からは何の連絡も受けていない」と述べた件について、山本大臣は24日の衆院予算委員会の質疑で「その後もコンタクトしていた」と答弁した件について、今井座長がこのやり取りの記録の提出を求めた。内閣府の担当者は、「京都府との間のやり取りがどういう形になったかは手元にない。事務方から大臣に説明したものではない。山本大臣が直接京都府とやり取りしたのかもしれない」などと答え、山本大臣が事務方に諮ることなく答えたものであることが判明した。

 山井国対委員長は、「京都府と連絡を取っていたという山本大臣の答弁が嘘だったら大変なことになる。口から出まかせを言うことは許されない」と指摘。桜井座長も内閣府に対し、「この日の今井議員の質問通告書への答弁書を提出してほしい」と求めた。