蓮舫代表は10日、党本部で定例の記者会見を開き、(1)北朝鮮の弾道ミサイル発射計画の発表(2)同日の閉会中審査(3)加計学園問題――について話をした。

 北朝鮮が弾道ミサイル発射計画を発表したことについて、「日本の上空を通過させ、グアム島周辺の海上に落とす中身であると同時に、仮に発射した場合、日本の島根県、広島県、高知県の上空を通過という極めて具体的な飛行ルートを予告した。これは、決して看過できる状態ではない」と懸念を表明し、「政府においては日米韓の連携強化はもとより、あらゆる手段を講じて北朝鮮の計画を阻止するために全力を挙げることを強く要請したい」と強く訴えた。

 同日開かれた衆院安全保障委員会と参院外交防衛委員会の閉会中審査については、安倍総理と稲田・前防衛大臣の出席を与党が拒否したことに抗議し、「当時の大臣がいないことには、いったい大臣は(南スーダンPKOの日報が存在する)報告を受けていたのか、受けたうえで了承して隠ぺいしていたのか、核心の部分が何一つ明らかにならない」と語った。そのうえで、「シビリアンコントロールの根底が揺らぐ話であるので、引き続き稲田・前防衛大臣の国会への参考人招致ならびに引き続きの委員会をもう一度開いていただきたいということは国対を通じて強く与党に申し上げたい」と述べ、あらためての委員会の閉会中審査と稲田・前防衛大臣の招致を求めた。

 加計学園問題については、加計学園の担当者と政府が2年以上前から接触していたこと等が明るみになっていることに触れ、「加計・森友問題をそろそろ終わりにするために何度も申し上げる。国会を開いて、安倍総理、安倍内閣は丁寧な説明をして、国民の疑念を晴らす必要がある」と強く訴えた。

 他の野党との連携についてどのように考えているかという記者団からの問いには、「野党連携がまるで目的のように言っているが、これは私たちがしっかり勝っていくための1つの手段。その時の手段の最も大きいのは民進党の政策、民進党の目指す国家像、民進党が国民に伝えていく社会の在り方、憲法、社会保障、税の在り方。この部分をしっかり旗を掲げることによって、われわれの政策をまさに選んでいただくための、選挙に向けての政権公約がもっとも大事になっていく。その時にその地域、地域でできる限りの協力において、わかりやすいシンプルな構造を作ることができるのであればそれは作っていきたい」と説明した。