前原誠司代表は7日、全日本自動車産業労働組合総連合会(以下、自動車総連)が都内で開いた第46回大会に出席し、あいさつした。

 前原代表は、大会への祝意と民進党に対する日頃からの支援、協力に謝意を表した後、日本経済の現状、若者の将来不安や高齢者の年金、介護への不安を述べ、「若者が希望をもって生活する、結婚して持ちたい数の子どもを持てる社会を、再分配政策を強化することによって作れないか。高齢者にも年金や医療、介護への安心を提供して、貯蓄がなくても生きていける社会を作る。そういう社会をわれわれは新たに選択肢として示す歴史的使命があると考えている。今のままの『自己責任』のことばに震えるような社会ではなく、新たな安心の選択肢を、国民の皆さんにある程度の負担はお願いするにしてもしっかり示すことが日本の政治にとって必要で、われわれが提示しなくてはならないとの思いを強く持っている。民進党の再生なくして日本の再生はなかったと言われるように、皆さん方のアドバイスを承りながら取り組ませてほしい」と述べた。

 労働法制については、「長時間労働の規制は皆さんと歩調を一にしていく」とし、「政府はこれに、裁量労働制の拡大や高度プロフェッショナル制度のいわゆる『残業代ゼロ』の内容を追加して、同一法案にしてわれわれに飲ませようとしているが、われわれはいいものと悪いものを分離して別の法案で議論すべきと考える。皆さんとしっかり連携を取りながら取り組ませていただく」と述べた。

 結びに、今大会で退任される自動車総連の相原康伸会長はじめ役員へのお礼と、今後も働く者の立場に立つ政党として取り組む決意を述べて連帯のあいさつとした。