党の参院会派である民進党・新緑風会が24日午後、東京都内で議員総会を開き、会派役員人事や参院の常任・特別委員長の人事案などを了承した。

 冒頭、小川敏夫参院会長があいさつし、安倍総理の北朝鮮に関する発言について、毅然とした対応は当然必要としたうえで、「攻撃の的となるような発言はかえって国民を危険な状況に追い込むのではないか」などと指摘した。また憲法の規定に則って臨時国会の召集を要求していたにもかかわらず無視し続けたことや、臨時国会の冒頭で解散されてしまい、実質的な議論ができないことについて、「安倍総理は国会での議論から逃げている」と強く非難した。

 議員総会に引き続いて講演した前原代表は、予想されている総選挙について、与野党の支持率などを引き合いにして、無党派層をいかに引き込むことが大事かを指摘。そのうえで、「小選挙区は1対1で戦うもの。どうすれば1対1の戦いに持ち込めるのか、努力したい」とし、準備を加速させていることを説明した。

 また、安倍内閣の5年間を総括したうえで国民の生活水準が向上していないことを指摘。「経済政策と社会保障政策の新しいモデルを示すことがわれわれの使命だ」として、総選挙公約の柱である「All for  All」の考え方を詳しく説明した。