民進党代表 大塚 耕平

 本日、文部科学省の大学設置・学校法人審議会(設置審)が文部科学大臣に対し、来年4月の加計学園の獣医学部新設を認める答申を行った。

 加計学園の獣医学部新設をめぐっては、国家戦略特区制度を利用し、早期開学に総理周辺が圧力をかけたことを示す内部文書や関係者の証言が存在している。

 安倍内閣が平成27年6月30日に閣議決定した獣医学部新設ルール、いわゆる石破4条件が満たされていないのではないかという疑問も全く払拭されておらず、政府は今日に至るまで、4条件が充足されたことを確認できる資料や事実を提示していない。

 こうした状況下、加計学園の獣医学部新設を認めるため、行政が歪められたのではないか、という疑惑は今もって全く何も晴らされていない。設置審が認可の答申を行ったことは理解しがたく、極めて遺憾である。文部科学大臣においては、これら数々の疑惑が解明されない限り、最終的な認可の判断を行わないよう強く求める。

 民進党は、今後の国会審議等で疑惑の徹底的解明に取り組んで行くために、櫻井充参議院議員を座長として本問題の事実関係を追及する特命プロジェクトチームを立ち上げた。

 安倍総理および政府・与党は、これらの疑惑に関し国民に対して丁寧に説明責任を果たすとともに、国会審議において加計孝太郎理事長の証人喚問に応じるべきである。

以上