民進党の大塚耕平代表は7日、定例記者会見を党本部で開いた。終盤を迎えた国会について「衆院解散後の総理としての新たな所信に基づいて、どのように日本の運営を行おうとしているのか。われわれは深くしっかり伺いたいと思ってスタートしたが、残念ながら所信表明が非常に短く、その後の本会議や予算委員会の質疑も十分に考えを開陳いただいていない国会だ。残りわずかになったことが残念だ」と述べた。

 特に国民への説明責任や情報公開、税金の使われ方の透明性という非常に重要な観点から「森友・加計問題に関する新たな総理の謙虚な姿勢というものを期待したが、会計検査院の報告書に対する姿勢もほめられたものではないし、非常に後味の悪い国会になりつつある」と述べ、安倍総理らが十分に説明責任を果たそうとしない点を問題視した。

 トランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認定したことについて質問を受け「これは非常に難しい問題だが、利害関係者がこれまで平和裏に中東情勢をできるだけ良い方向に進める努力を積み重ねてきている。トランプ大統領の判断がそうした大きな流れに反するようなことにならないよう願っている」「日本としては混乱が深まるような対応だけは避けなければならない」と述べた。