大塚耕平代表は11日午後、党本部で定例記者会見を開き、民進、立憲、希望の野党3党の連携の意義をあらためて強調した。

 冒頭で大塚代表は、香川県で鳥インフルエンザの疑いが出たことについて、「結論は今夜に出るというが、判明した場合には党としても適切に対処していく」と表明した。

 野党の第1党が衆参でねじれている状況について聞かれた大塚代表は、「できる限り正常化をすべきと思っているが、過去に例のない状況で、その状況の中で野党が最大限力を発揮できる体制を22日の国会開会までにしっかり作る努力を続けたいと思う」「過去に例がない状況といってもデメリットばかりではない。国会はそれぞれの院で十分に審議を尽くすもの。衆参の野党第1党が違うということは、国会の緊張感を高め、与党にはしっかりと議論をする姿勢を維持してもらうという意味で良い点もある」と述べた。

 統一会派結成への取り組みについて聞かれた大塚代表は、「日本国憲法に、国民の皆さんは主権者だと書いてあるが、その権能を発揮する唯一の機会は総選挙時に政府を選べるということ。小選挙区制という制度下では野党が連携することは義務だ。民進党の系譜を引き継いだ立憲や希望と連携することは国民の皆さんに対するわれわれの責務だ。それが実現できるよう引き続き努力していく」と答えた。

 沖縄で米軍関係のトラブルが相次いでいることについては、「相次ぐ米軍ヘリの不時着事故、落下物事故などに対しては、大変遺憾だ。沖縄県民の心配、不安、そして怒りについては十分理解している。公党として、米政府、米軍に対しては厳重に抗議を申し上げる。落下事故や不時着したヘリコプターの十分な原因検証と事故再発防止策が取られない限りは、軽々に飛行させるべきではなく、短期間のうちに飛行を再開したことについては重ねて遺憾に思う。国会審議を通じて政府には米政府や米軍にそういう姿勢で臨むよう強く求める」と話した。