明けましておめでとうございます。本年が皆さまにとって素晴らしい一年となりますことをご祈念申し上げます。

 新年に当たり、昨年の総選挙における混乱をあらためておわび申し上げます。しかしながら、年も変わりました。心機一転、新たな歩みを進めたいと思います。皆さまの叱咤(しった)激励をお願い申し上げます。

 本年も、内政、外交ともに懸案が山積しています。それらの懸案に対して、公党として的確に対応し、国民の皆さまにご納得いただける活動、日本に貢献できる運営に努めてまいる所存です。

 総選挙後、全国の自治体議員、所属国会議員の皆さまの熱心な議論を経て、昨年末の12月26日、党全体として5つの確認事項が了承されました。

 第1に、民進党の原点は国民生活の向上であること。所得や労働環境を改善することを含め、国民生活の向上に関連する政策制度の議論や取り組みに力を注ぐことが民進党の原点であると確認されたことから、国会内外でその目標に向けて、志を同じくする友党や諸団体等と連携していきます。

 第2に、ガバナンスを改善し、信頼される党になること。従来から指摘されている党運営の問題点等を改善し、自由闊達(かったつ)ながらも、信頼される党になることに取り組みます。そのためには、党内議論の作法や心構えを共有することにも腐心します。

 第3に、改革し、新しい党になること。上記2点を踏まえつつ、総選挙に起因する混乱を乗り越えて、できる限り早期に新しい党に生まれ変わります。そして、来年に迫った統一自治体選挙、参院選挙における勢力伸長を図り、現在の「安倍1強政治」を是正します。

 第4は党財政の再建、第5は選挙における友党等との連携です。以上の5点の詳細は、本紙3頁や党ホームページでご確認ください。

 これらの確認事項を踏まえ、民進党は「生まれ変わる」ことを目指します。ご指導、ご鞭撻(べんたつ)、ご支援のほど、何とぞよろしくお願い申し上げます。

 憲法は国民の皆さまが国の「主権者」であると定めています。国民の皆さまが「主権者」の権能を発揮し、「主権者」であることを実感できるのは、総選挙に際して政府・政権を選択する時です。

 そうした状況を生み出し、国民の皆さまにお届けすることは、野党のみならず、全ての公党の責務と言えます。だからこそ、与野党が拮抗(きっこう)し、健全で建設的な議論を展開することが民主主義にとって極めて重要であると考えます。

 そのためにも、民進党は上記5つの確認事項を実践し、志を同じくする仲間の力を結集することに邁進(まいしん)します。新しい民進党、改革し、新しい党へ「生まれ変わる」民進党に、ご支援のほど、重ねてお願い申し上げます。


民進党代表 大塚耕平

(民進プレス改題33号 2018年1月19日号1面より)

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