大塚耕平代表は18日、定例の記者会見を党本部で開いた。大塚代表は、希望の党との統一会派結成の協議がいったん打ち切られたことに触れ、「引き続き3党統一会派を目指して努力することは変わりない」と今後も民進、立憲、希望3党の統一会派を目指すことをあらためて強調した。

 大塚代表は、増子輝彦幹事長と希望の古川元久幹事長が同日の会談で話し合ったこととして、「将来的に統一会派を組むことも視野にいれ、すでに始めている働き方改革協議をはじめとする国会対応についても引き続き協力関係を深めていくと確認した」と報告した。また、増子幹事長が立憲の福山哲郎幹事長とも非公式で会談し、福山幹事長から「党対党で正式に申し出ていただけるとありがたい」と要望があったことを明かした。そのうえで大塚代表は、「3党それぞれの立場で国会に臨むことになるが、長い通常国会であるので、この通常国会の間も3党の連携が深まるように努力したい」と意気込みを述べた。

 立憲と先行して会派を結成する意思や立憲と組んだ後に希望と組むために立憲を説得することがあるかを記者団から問われると、「常任幹事会の決定事項にもあるが、3党統一会派を目指しつつ2党での先行もあり得るということなので、当然希望もあれば立憲もあるのでそういう意味ではあり得る」と述べた。さらに大塚代表は17日の両院議員総会での承認事項を引用し、「『具体的諸条件の調整』に向けて無所属の会と執行部が協議をしていくので『具体的諸条件の調整』が終わると物事が動き始める可能性もゼロではない」と説明した。

 3党で組むことは立憲が拒否するのではないかと指摘されると大塚代表は、「国民の皆さんのために大きな固まりにならないと政権選択していただけないわけだから、そうすると憲法に主権者と書いてあるのがまさしく空文化してしまう」と国民のために大きな固まりをつくる必要があると述べたうえで、「そのことを立憲の皆さんにもぜひご理解いただいて、大きな固まりになることは否定しないで交渉に臨んでくれればありがたい」と呼びかけた。