大塚耕平代表は1日午後、定例の記者会見を党本部で開き、2017年度補正予算について「合理的な理由が見いだせない」と批判した。

 会見の冒頭、北海道札幌市内の高齢者自立支援施設で起きた火事で亡くなられた方に哀悼の意を表したうえで、「高齢者の皆さんだけで共同生活をするケースは今後も増えてくるものと思われる。今回の火事の原因、背景にある要因をしっかり調査し、政治として対応すべきことについてはしっかり対応しなくてはならない」と述べた。

 2017年度補正予算については、「われわれは反対した。補正予算を編成する合理的理由が見出しがたい。災害対策等の部分については異論はないが、それ以外では財政規律が緩むような方向での対応(予算付け)が見られる。災害対策の0.3兆円規模のものであれば予備費で対応できた気もする。政府の予算に対する姿勢については2018年度予算審議でもしっかり追及していく」と表明した。

 茂木経済再生大臣の線香問題を聞かれ、「この問題は由々しき問題。総務省が早々に出した見解も解せない。過去にさかのぼって調査する。政府・与党が明白な事案の解釈をゆがめるために政府の見解をいとも簡単に変えることが起きているとしたら、茂木大臣の問題だけではなく総務省の問題にもなる」「私が聞いているものでは、手帳が3千冊。線香はかなりの数に上るという。茂木大臣が出処進退を明らかにしてもいささかも不思議な問題ではない」と話し、本人の判断として的確な判断をするよう求めた。

 また野党6党で2日、この問題について合同ヒアリングを行うと決めたことについて、「大変いいこと。巨大与党と対峙(たいじ)する時には、協力できるところは極力協力をしていく。この問題以外にもできるだけ広く野党で協力していく関係を構築すべき」と述べた。