大塚耕平代表は29日、党本部で常任幹事会終了後に記者会見を開いた。先に開催した執行役員会と常任幹事会で、民主主義を重んじる政権を樹立するために元民進党議員を中心に結集を呼びかけ、民進党を存続政党とする「新しい民主党」をつくることを提案して了承されたことを報告した。

 大塚代表は新党を結党するにあたって、民主主義を重んじる「志を共有する同志へ呼びかける」と説明した。特に「元の同僚議員がたくさんいる立憲民主党と希望の党にも働きかける」とし、できるだけ早期に協議を終わらせて新党に移行する考えを示した。そのうえで、「統一選、参院選は候補者の確定、発掘、公認等が急がれる。同時に衆院は常在戦場なので、次期総選挙に向けて落選中の元民進党議員・候補者を糾合できるような取り組みに注力したい」と意気込んだ。

 民進党という名前はなくなるのかと記者団から質問されると、「新党協議会で議論することになる。現時点では決まっていないが、なくなる可能性はある」と答えた。

 今後のスケジュールを問われると、「正式な機関決定がされて、その直後から対応可能なので、早ければ来週からでも申し出ていきたい」「あまり確定的なことを言えないが、それほど長い時間をかけないで決まればよいと思っている」と早期に進める意向を示した。

 このタイミングで新党結党を決断した理由については、「安倍政権の去年の選挙の正統性は失われたと思っているので、絵選挙はやり直すのがわれわれの主張だ。受けて立つ体制を整えないといけない」と説明し、「これから森友学園問題の深掘りも続いて、働き方改革関連法案も出てくる緊迫した状況で、安倍政権と十分な議論がさらに出来て、解散に追い込む勢力を作るのは今まさにこのタイミングだ」と力を込めた。

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