■新代表インタビュー■
わが党が目指す社会像、自民党に代わる選択肢を国民の皆さんに示す
民進党代表 前原誠司

 1日の臨時大会で民進党の代表に選出された前原誠司新代表に、民進党のリーダーとしてこれからどんな日本を作っていくか、抱負と意気込みを聞いた(写真上は10月10日告示、22日投開票予定の衆院補欠選挙に党公認で立候補予定の青森4区・山内崇(やまうち・たかし)さん(左から4人目)と愛媛3区・白石洋一(しらいし・よういち)さん(右から4人目)が登壇し、前原新代表の発声によりガンバロウ3唱)。

 ――新代表就任に当たり、意気込みをお聞かせください。

 前原 代表選で訴えた、民進党が目指すべき社会像、私の言葉で言えば「All for All」、ともに代表選を戦った枝野幸男代表代行の言葉を借りれば「お互いさまの支え合い」ですが、これは自民党の冷たい自己責任型社会ではなく、お互いが支え合う「中福祉中負担」、いわゆる再分配を強化して、生活の底上げをするということです。このような選択肢を国民の皆さんに示すことがわれわれの歴史的使命です。そして、その社会像を実現するために具体的な政策をまとめ、それを国民の皆さんに周知徹底していく中で、わが党を選択肢として認知していただく。それが私がぜひやりたい、民進党としての目標です。

 ――来月には衆院3選挙区で補欠選挙が行われます。また解散総選挙も近いと言われています。

 前原 3選挙区とも自民党議員の議席でしたので、厳しい選挙になると思いますが、特に森友学園、加計学園問題などを含めた今の安倍政権への批判をしっかりと国民の皆さんに訴えて、安倍政権に対する民意を示してもらう選挙にしたいと考えています。

 解散総選挙への対応ですが、1年3カ月以内に必ず総選挙はあります。私は代表選の時に、総支部長の活動費を倍額にすると申し上げましたので、それをしっかりとやっていきます。現職に対してもある程度の支援強化を行い、選挙区情勢を含めて判断し、しっかりとテコ入れをしていきたいと思っています。

 そのための武器として、先ほど申し上げたわが党が目指す社会像を具体的な政策に落とし込んで、それを現職を含めた各候補者が、みんな一糸乱れずにワンボイスで訴えることができるようまとめていきます。

前原代表


 ――臨時国会へはどのように対応しますか。

 前原 森友学園、加計学園問題はまだまだ解明されていませんので徹底的に追及していきます。他方で、次期国会は労働法制が大きなポイントとなると思います。われわれは長時間労働の是正については賛成ですが、裁量労働制の適用拡大、残業代ゼロ法案には反対です。反対すべきところはしっかり反対しながら、単なる反対ではなく、われわれの考え方、対案をしっかりと示していきます。

 ――党員・サポーターの皆さんへのメッセージをお願いします。

 前原 長らく支持率が低迷する中で、応援していただいている党員・サポーターの皆さまには心から感謝を申し上げます。私の代表任期中には必ず総選挙があります。とにかく安倍政権、自民党に代わる選択肢を示し、新たな社会をみんなで一緒に作っていく思いを共有できるような、党内でも、党員・サポーターの皆さんの中でも、「All for All」を徹底し、皆さんが共鳴していただけるような党づくりのために頑張っていきます。

代表選挙のポイント


 代表選挙のポイントは、一般党員・サポーター(22万8753人)231ポイント、地方自治体議員(1543人)209ポイント、国政選挙の公認候補予定者(128人)128ポイント、国会議員(145人)290ポイントの合計858ポイント。有効投票の総ポイントは834ポイントで、過半数は418ポイント。


(民進プレス改題29号 2017年9月15日号2面より)

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