国民生活向上のための政党   ――地域主義の徹底へ

 民進党は4日、2018年度定期大会を東京都内で開いた。

 女性議員ネットワーク会議近畿ブロック世話人の猪奥美里奈良県議と全国青年委員会委員の清水磨男那覇市議・沖縄県連代表が大会議長を務めるなか、大会実行委員長の徳永エリ参院議員が「国民から大きな支持を得ることができるように、大きな一歩を踏み出すことができる、そんな大会となるようにしたい」と大会主催者を代表してあいさつした。

 来賓として日本労働組合総連合会の神津里季生会長、ジャーナリストの田原総一朗氏が出席するとともに、各党党首からメッセージが寄せられた。

 増子輝彦幹事長は、「2018年度活動方針案」「規約改正案」「組織規則改正案」「代表選挙規則改正案」「倫理規則改正案」「2018年度予算・2017年度決算」の議案の提起を含む報告を行い、拍手で了承された。

 活動方針の柱は①党の運営に地域主義を徹底させること、党本部の意思決定過程、政策をまとめる過程で地域の皆さんの参加を得ること②国会対策のみならず地方組織の在り方、選挙対策も含め、民進党出身の政党、政治家が再び結集し、安倍政権のごう慢な政治に対決していくこと︱︱の2つだと増子幹事長は表明した。

 また、党の基本政策検討本部検討会の田辺一城全国青年委員会委員長=福岡県議、岡野朱里子女性議員ネットワーク会議四国ブロック世話人=香川県議、平賀貴幸全国青年委員会事務局長=北海道・網走市議、戸倉多香子女性議員ネットワーク会議中国ブロック世話人=山口県議、近藤里美女性議員ネットワーク会議九州ブロック世話人=福岡市議が登壇し、綱領の再検討について答申のプレゼンテーションを行った。

 大塚耕平代表は党大会のあいさつで、来年の統一自治体選に向けて、立憲民主党や希望の党と、まず道府県議と政令指定都市市議に関する実務的な調整をすることや、参院選に向けて1人区での野党候補1本化、複数区でのバッティング回避、比例代表対応に関して実務的な働きかけを行うなど「統一地方選挙・参議院選挙対策本部」を本格稼働させ、両選挙の準備作業を加速させる考えを示した。

 また、「働き方改革」についても友党と連携し、政府案への対案提出を目指すと述べ、「志を同じくする仲間を糾合し、できる限り早期に、幅広い中間層から支持される中道的な『新しい党』への移行を目指す」と語った。

(民進プレス改題34号 2018年2月16日号1面より)

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